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セイコースタイルの9つの要素

"セイコースタイルとは鏡面が放つ光と、立体的なディテールが落とす影とを操作して、美を創出するためのデザインロジックである。そして定めた上記みっつのデザイン方針から、以下9つのデザイン要素が導き出された。

セイコー グランドセイコー SBGA025 9R65-0AG1

カテゴリー 新品 セイコー グランドセイコー スプリングドライブ
型番 SBGA025 9R65-0AG1
機械 スプリングドライブ
材質名 ステンレス
タイプ メンズ
文字盤色 ホワイト
ケースサイズ 41.0mm
ブレス内径
【測り方】 約19.5cm
機能 デイト表示
パワーインジケーター
付属品 内・外箱
ギャランティー

1. 他のインデックスの2倍の幅を持つ12時インデックス
12時位置が二倍体となることでダイヤル上の縦のラインが強調される。

2. 多面カットのインデックス
多面カットは光を受けると煌めき、美しさと高い視認性を両立する。

3. 鏡面研磨されたガラス縁上面
歪みの無い鏡面はより稜線を際立たせる。

4. 鏡面研磨されたケース平面
ケースを鏡面の平面が多い立体とし、硬く鋭い印象を作り出す。

5. 半ば胴に埋めたリューズ
装着時にリューズが手首に当たらず、装着感を損なわない。

6. フラットダイヤル
針とインデックスとが浮き立ち、より判読性を高める。

7. 多面カットの太い時分針
多面体により美しく煌めき、かつ視認性も高まる。

8. 接線サイドライン
ケースとベゼルが接するサイドラインを大きな曲線とすることで、造形の鋭い印象を和らげる。

9. 逆斜面形状のベゼル側面とケース側面
逆斜面の下に影が生じ、鏡面の輝きをより美しく演出する。

 これら9つの要素の多くは美しさのみならず、視認性や装着感といった時計としての機能を高める役割を持つ。モダンデザイン論は、機能美を普遍と説く。44GSによって確立されたセイコースタイルは、普遍の美を宿し、55年を経ても色褪せない。


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7年間待ち焦がれたロレックスのこと

どうしても欲しかった。必死に貯金もした。期待を裏切られたらどうしようと不安のなかで過ごした。

7年前、私は時計の沼に真っ逆さまに落ちてしまいました。7年といっても、時計界隈のベテランというわけではありません。それほど昔のことではないとしても、人生の4分の1を占める“旧き良き時代”のバラ色の思い出に浸る権利が、私にだってあると信じています。

そんな時代は覚えていないって? 時計店に行けば、探している時計を実際に見つけることができた時代のことです。

ロレックス2020新作 ロレックス偽物 サブマリーナーデイト 126613LN

2020年発表の新世代モデル【126613LN オイスターパーペチュアル サブマリーナーデイト】。

ケースサイズを1mmアップの41mmに設定し、逆回転防止ベゼルには耐久性に優れたセラクロムベゼルインサートを備えます。また、前モデルのがっしりとしたラグは、強靭性は残したままスマートなデザインに変更されました。

インデックスと針に塗布されたクロマライト・ディスプレイは、暗闇の深海においても高い視認性が確保されます。

ムーブメントには耐衝撃性に優れたブルーパラクロム・ヘアスプリングを備えた70時間パワーリザーブの自社製自動巻きキャリバー3235を搭載します。

アトランタ在住で20代前半だった私は、これまでに地元の正規代理店(AD)との付き合いも購入歴もなく(そして経済的な余裕もなく)、HODINKEEで紹介されていた作品を初めて“生で”見るために通りから店内に入りました。ジョージアの州都バックヘッドの高級ブティックに足を踏み入れた瞬間、私は光輝く販売カウンターと無料で振舞われるシャンパンの世界に誘われたのです。 

そこで目にしたのは、ロレックスのショーケースです。

時計愛好家であれば多くの方が同意してくれると思いますが、ロレックスというブランドは“良い”時計を所有するための旅路を導く北極星のような存在です。クォーツウォッチと機械式時計の違いを知る(あるいは気にも留めなかった)ずっと前から、私はロレックスの名前を知っていました。販売員が最初のオイスター パーペチュアルを私の腕に乗せたときの、心地よいクラスプのクリック音を今でも鮮明に覚えています。その光景は信じられませんでした。お金のない大学生だった私が、生まれて初めてロレックスを身につけている。さらばセール品、よろしくラグジュアリーといった印象でした。

その時、20本以上の時計を試着したはずですが、私の頭上に戦略的に配置された照明の下で、時計をつけるごとにその前につけた時計よりも際立って輝いて見えました。私はサブマリーナー、GMTマスター、そしてデイトナ(何と割引価格の提示まで!)など燦然と輝くスポーツロレックスを眺めながらも、控えめなエレガンスを放つオイスター パーペチュアルに何度も目が留まりました。

ほかの人は退屈な時計と言ってしまうかもしれませんが、私は確信を持っていました。この時計は、自分が何者であるかを明確に知っています。インダイヤルや貴金属、複雑機構などは一切ありません。それ以上でもそれ以下でもない、シンプルな計時装置としての時計であることを。

その日の午後、私は何も買わずに帰宅しました。しかし、その短い訪問のあいだに、私の購入体験や時計に求めるものについての認識は一変しました。