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【腕時計のプロが選ぶ】今気になる「グリーンダイヤル」の傑作

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腕時計の最前線で活躍するジャーナリスト3人が、2021年の新作からイチオシモデルをリコメンド! 大豊作なグリーンダイヤルは、コーディネートのスパイスとしても注目したいところ。新鮮な魅力を放つ3モデルが揃いました。

グリーンダイヤルで定番モデルの雰囲気がガラリ!

ここ数年で腕時計のカラーの幅はグッと広がりましたが、2021年のキーカラーはなんと言ってもグリーンでしょう。

これまでもグリーンカラーをまとったモデルはいくつか登場していましたが、今年は名だたるブランドが満を持して発表! これはもはや一過性のものではなく、ブルーダイヤルに続くカラーとして定着する兆しを感じさせます。

そんな大豊作のグリーンダイヤルから、3名の時計ライターにオススメを選んでいただきました。

パテック フィリップ「ノーチラス 5711/1A」

ここ数年、グリーンダイヤルが急増中。今年も大充実で、これはその一番の注目作でしょう。

今年初頭には、ステンレススティール仕様のノーチラス 5711/1A生産中止が決定されました。その後に発表されたのが本作。これがノーチラス 5711/1Aのラストモデルになるそうです。

ということで、グリーンダイヤルでなくとも大注目なのですが、しかしこの新しいオリーブグリーン・ソレイユダイヤルは要注目。仕上げなど詳細は不明ですが、この淡いグリーンは色出しが難しく、さすがダイヤルの品質に定評のある「パテック フィリップ」の風格を感じさせます。

また、実物は写真よりもグレーっぽく落ち着いた色合いで、そこも魅力。そのためグレーやネイビーのようにごく普通に着けこなせます。

ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー ミリタリー」

航空機の計器類などにインスピレーションを得たミリタリーテイストに、軽妙なフレンチシックを織り交ぜる「ベル&ロス」。他に類を見ないスクエアダイバーとして登場したBR 92-03 ダイバーは、まさしく驚きの一本でした。

各社がさまざまなグリーンでダイアルを彩る中で、「ベル&ロス」がチョイスしたのは、やはりミリタリー調のカーキグリーン。ケースとベゼルをブラックセラミックスとしたことで、精悍な印象がグッと高まりました。

ところで、なぜ「ベル&ロス」がミリタリーダイバー?って不思議がる読者もいるでしょうが、まだ「ジン」でケースを製作していた創業当時、防水深度1万mオーバーのミリタリーダイバーを作っていたのです。これも歴史ですね。


IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」

今年はグリーンダイヤルがたくさん発表されましたが、たくさんあるからこそ、グリーンの発色に注目したくなります。

「IWC」といえば、ブルーやブラウンのダイヤルはありますが、グリーンはかなり希少な存在。しかもダイヤルとインダイヤルとで仕上げを変えることでグリーンの奥行きを与えるなど、その演出はかなり巧みです。

「IWC」のパイロットウォッチは、時計界におけるマスターピースであり、多くのファンをもつモデルですから、美しいグリーンで個性を楽しむというのは正しいテクニックとなるでしょう。グリーンと補色関係にあるレッドを、秒針に取り入れるテクニックも効果的です。

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